J-WAVE「JAM THE PLANET」に代表が出演し、サステブについて紹介させていただきました
9月7日放送のJ-WAVEのラジオ番組「JAM THE PLANET」内の、サステナブルなことやものにチャレンジするパーソンや団体を紹介するコーナー「三菱商事 Sustainable Tomorrow」に代表が出演し、サステブについて紹介させていただきました。
放送では、以下の内容についてお話ししました。
回収の対象はどんなもの?
基本的にはふとんです。敷き布団や掛ふとんとかいろいろあると思うのですが、羽毛や綿でできているものが基本です。今後マットレスや枕などの他の寝具も扱っていきたいと思っています。
リサイクルして、どんなものになるんですか?
ふとんなどの寝具はもちろん、長座布団や軍手等の衣料品、他にもクッション等にも再生されます。再生材を扱っている企業さんに素材を提供することもあります。
寝具メーカーで、しかもパーソナライズマットレスという、 新しい技術を使った寝具を作るメーカーのyuniさんが、 sustebを始めたきっかけは?
廃棄され、ただただ燃やされている寝具がものすごく多い現状に心がいたんだことがきっかけでした。
寝具業界の素材廃棄率の高さ
では具体的にどれだけ捨てられているかについてですが、実は寝具は粗大ごみの中でもダントツで量が多いことで知られています。
地方によって数はいろいろですが、代表の出身地である人工5万人の都市ですと、粗大ごみの量2位がタンス等の家具で年間3000個、粗大ごみの量1位の寝具は15000個なので2位の家具の5倍くらいの量捨てられています。そして、これらがほぼ全て焼却されてしまっているという現状があります。
家に眠っている寝具
このように焼却されている寝具ももちろん多いですが、それでもまだまだ家に残っている寝具も実はすごく多いことがわかっています。とある繊維系の新聞での調査では、日本国内に13億枚ふとんが余っているという結果になりました。
つまり、捨てられている量もそもそも多いし、捨てられずに残っている量も多い、どちらも多いのが寝具の特徴です。
そして、この家庭内に余っているふとんも、放っておくと廃棄されてしまいます。廃棄焼却されてしまうとどうしようもないゴミと二酸化炭素にしかならないですが、再生できれば素材の新規伐採を相当減らすことができます。
一方で、回収がめんどくさかったり高かったりするとやっぱり使ってもらえないと思っています。なので回収して再生できるように、自宅から出ずに、安価に回収できるサービスを作ろうということでサステブを立ち上げました。
寝具回収で大変なことは?
大きく分けて3つです。一つは、ふとんがすごくかさばること。4トン車に500枚乗らないくらいで、これまで採算を取るのが難しい状況がありました。これは、回収パックで圧縮してもらうことで解決しています。
もう一つは、再生する技術がないこと。洗ったり粉砕したりしつつ、再生できる状態に持っていく技術です。これが最近の技術発展でできるようになってきました。
さらに3つ目が、再生先をどう作っていくか。この繊維ならどんなものに作り変えられるか、何を何個作ってどうやって販売網に乗せていくか、ということです。ふとんや座布団、衣料品等に使われている繊維はそれぞれ違っていて、作り変えには単に新たに製造する以上に繊維に関する深い理解が必要だと思っています。
実際に利用するときの流れは?
サステブのサイトから回収パックを購入してもらいます。再生する費用や送料、送り返す料金も全部込み、これさえ買えば後は一切お金はかからない回収パックを5500円で販売しています。粗大ごみとして捨てる場合と比べても、送料も考えると結構安くなっているかと思います。
パックには圧縮用の袋が入っているのでそれに入るだけ布団を入れてもらって、だいたい3〜5枚くらいは入ります。付属している紙袋に入れて蓋をしてもらえば、あとはこちらから家まで回収に伺うという流れです。できるだけ簡単に、家から出なくていいようにしています。
番組を聞いている皆さんにメッセージを
やっぱり寝具を捨てるのってなんとなく愛着があってできなかったり、捨てるのはもったいないかなと思ったり、単にやり方がわからなくてめんどくさいとお考えの方はたくさんいらっしゃると思います。
サステブでは、出来るだけ手間を減らしたり、再生されることでみなさんが使ってきた大事なふとんが別の形でまた世の中で活躍できるようにしているので、次に送り出すような気持ちで使ってもらえればと思っています。
J-WAVE 81.3FM
番組名:JAM THE PLANET
放送日時:2021年9月7日(火) 19:00~22:00
※「三菱商事 Sustainable Tomorrow」 20:35~20:45にて出演